当社の経鼻投与基盤技術は、
独自の粉末製剤技術と
投与デバイス技術からなる
Combination Technologyです
3D Nasal Cast Model
管理用
Satsuma Pharmaceuticals, Inc.(以下「Satsuma社」、カリフォルニア州)は、当社トランスレーショナルリサーチ(TR)事業の一環として、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬(経鼻ジヒドロエルゴタミン、開発コード:STS101)1)を開発するために、2016年に米国に設立された開発会社です。
この度Satsuma社は、STS101の有効性、安全性及び忍容性を評価するための米国における1,140名以上の偏頭痛患者を対象とした多施設無作為二重盲検プラセボ対照試験(試験名:EMERGE試験)の患者登録が完了したことを発表いたしました。トップライン結果は計画通り2020年下半期(米国基準、7月から12月)に発表される予定です。
更にSatsuma社は、EMERGE試験に続く臨床第3相試験として、STS101の複数回投与安全試験(試験名:ASCEND試験)を2020年第3四半期(米国基準、7月から9月)から開始する予定です。Satsuma社は、EMERGE試験とASCEND試験の結果を受けて2021年に米国食品医薬品局へ新薬承認申請を予定しています。
詳細についてはSatsuma社プレスリリースをご参照ください。
1) 偏頭痛薬
米国における偏頭痛患者は、約3,900万人おり、その市場規模は2017年の時点で約1,800億円にも及ぶと報告されています。本疾患は20 - 40歳代の比較的若い就労年齢層に多いことが特徴で、日常生活の中で不安の種となる頭痛に速効する薬剤の開発が強く望まれている。DHEは、第一選択薬であるトリプタン製剤が効かない患者にも有効であるが、市販のDHE 点鼻剤(水溶液)は、吸収速度が遅いために効果発現までに30 分ほどかかり、また薬剤吸収がバラつき易く確実な臨床効果が得られにくい。本技術を応用したDHE 経鼻偏頭痛薬は、速やかで高い吸収が可能になるため、市場ニーズへの合致が大きく期待される。