当社の経鼻投与基盤技術は、
独自の粉末製剤技術と
投与デバイス技術からなる
Combination Technologyです
3D Nasal Cast Model
管理用
当社の重要投資先であるSatsuma Pharmaceuticals, Inc. 1)(本社:カリフォルニア州South San Francisco)は、2021 年7 月29 日(日本時間)に、偏頭痛患者を対象とした、改良を施した経鼻デバイスを用いたSTS1012)の新たな臨床第3 相有効性試験(試験名:SUMMIT 試験)において、最初の患者が登録されたことを発表しました。トップライン結果の公表は2022 年下半期(米国基準、12 月まで)を予定しております。
詳細についてはSatsuma社プレスリリースをご参照ください。
1) Satsuma Pharmaceuticals, Inc.について
当社トランスレーショナルリサーチ(TR)事業の一環として、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬(経鼻ジヒドロエルゴタミン、開発コード:STS101)を開発するために、2016 年に米国に設立された開発会社。2019 年9 月に米国ナスダック市場に上場(Nasdaq: STSA)。
2) STS101について
米国における偏頭痛患者は、約3,900万人おり、その市場規模は2017年の時点で約1,800億円にも及ぶと報告されています。本疾患は20 - 40歳代の比較的若い就労年齢層に多いことが特徴で、日常生活の中で不安の種となる頭痛に速効する薬剤の開発が強く望まれております。ジヒドロエルゴタミン(DHE)は、第一選択薬であるトリプタン製剤が効かない患者にも有効ですが、市販のDHE 点鼻剤(水溶液)は、吸収速度が遅いために効果発現までに30分ほどかかり、また薬剤吸収がバラつき易く確実な臨床効果が得られにくいことが課題となっております。当社の経鼻投与・製剤基盤技術を応用し、Satsuma社が開発中のDHE 粉末経鼻剤であるSTS101は、速やかで高い吸収が可能になるため、市場ニーズへの合致が大きく期待されます。